【コンプラ知恵袋】
クレジットカードは日常的にあらゆるものを購入するときに利用されており、クレジットカードを複数枚所持されている方は多いと思います。政府も東京オリンピックを来年に控え来日観光客の利便性を考えてカード決済可能なショッピングサイトを拡大しようとしていますので、クレジットカードの利用機会は益々増えていきそうです。一方で、便利なクレジットカードも使い方を間違えば被害者が出たり犯罪行為に当たることがありますので、使用に当たって慎重さが必要です。
今回は、特に気を付けたいクレジットカードの使用方法についてお話します。
親しい友人や家族に自分名義のカードを貸してショッピングさせることは違法ではありませんが、クレジットカード会社との契約の中で契約者本人以外の者が本人名義のカードを利用して買い物することを禁止していますので、事実が発覚するとクレジットカード会社から契約解除されたり、契約者以外の者が利用したことに対して詐欺罪で訴えられる可能性もあります。
家族の方が利用したいのであれば家族カードもありますのでそちらを利用することが賢明です。また、会員の方が親切心でグループ会員の製品購入代金を自分名義のクレジットカードで決済して一時的に立て替えたとしても同じ問題が発生しますので、本人名義のカードは本人以外に使用しないようにしてください。
この場合、犯罪であり横領罪に相当し刑事罰のおそれがあります。
最近はネット上でのショッピングが多くなり、本人確認がなくてもクレジット番号だけで商品を購入できます。親しい友人にクレジットカードを渡して自分の代わりにショッピングを依頼した時、相手はあなたのクレジットカード番号を記録しネット上であなた名義のクレジットカード番号を使っていつでもショッピングすることが可能となります。家族の場合も同じで、学生の息子が高額の製品を買うために父親や母親のクレジットカードを勝手に使うこともあり得ます。たとえ、親しい友人や家族であってもクレジットカードを手渡すようなことが絶対にないように注意しましょう。
ヤング・リヴィングはクレジットカードを利用した製品購入決済が一般的ですが、他会員の製品を自分名義のクレジットカードで購入したり、他人名義のクレジットカードを勝手に使用して製品購入した場合は、概要書面規約第9章 9-1の違反として会員資格解約を含む処分を当事者に措置します。
また、これらのクレジットカードの不正使用がボーナスプランの取得が目的である場合は、たとえ達成したとしても取得資格は取り消されます。
ネット上のショッピングでは本人確認をしてこないためクレジットカードの便利さに慣れてしまうとつい油断しがちになり不正使用につながることがあります。クレジットカードには利用限度額がありますが(限度額なしのクレジットカードもあります!)、被害を受けたときは十万円単位になりますので負担は大きいです。2枚以上のクレジットカードを持つのが当たり前のようになっている時代ですが、便利さの裏にはリスクがあることを知り、クレジットカードの使用は慎重にお願いします。