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【コンプラ知恵袋】クロスリクルートについて|Compliance(コンプライアンス)

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クロスリクルートについて

クロスリクルートとは、簡単に言えば、他人の組織会員を自分の組織に引き抜く行為のことを言います。クロスリクルートはヤング・リヴィングのビジネスを根幹から崩す行為なので規約で禁止されています。今月号はクロスリクルートについて詳しく説明します。

MLMと組織

MLM(マルチレベルマーケティング)は米国で1950年代に導入されました。それまではセールスマンが各家庭を訪問して日用品を販売していましたが、一人で努力しても得られる収入は限られたものでした。 セールスマンの収入を増やすため、あるいは起業家精神の旺盛な人が少ない投資で努力すれば安定した収入がとれるシステムとしてMLMが開発され、導入されました。 MLMでは小売りとスポンサリング(勧誘活動)が基本であり、安定した収入は自分が作り上げた組織(ネットワーク)によって実現が可能になりました。MLMでは組織を大きく育てることが成功の鍵であり、そのためにスポンサーは自身のグループ会員と頻繁にコミュニケーションをとり、製品やビジネスについて教育し、問題を解決しながら、スポンサリング活動を支援します。会社はグループを支援することを条件にスポンサーにボーナスを支払います。

 

クロスリクルートとは

スポンサーは組織を作り上げるために時間と労力を惜しみませんが、中には努力をしないで他組織から会員を引き抜いて組織を作ろうとする、いわゆるクロスリクルートする人がいます。クロスリクルートとは、他社MLMに登録し、元の自身のグループ会員を組織作りのために引き抜くこと、他系列の会員を自分の系列に引き抜く行為のことです。自分の系列の会員であっても配置変更を企てることはクロスリクルートに該当します。

 

なぜ禁止されるのか

クロスリクルートを禁止する理由は、他人の組織を弱体化させ、縮小化させるからです。クロスリクルートはスポンサーの収入が減るだけでなく、組織の信頼関係をこわすおそれがあります。クロスリクルートのトークでよく耳にするのは、ビジネス成功の近道を煽ったり、収入を保証したり、スポンサーや企業の誹謗中傷などです。ビジネスが停滞しているときや、スポンサーと人間関係が良くなかったり不満があるときには、事実でない無責任な話であっても誘いに乗ってしまいがちです。しかし、「隣の芝生は青く見える」の諺のように、クロスリクルートによって系列を移動しても成功が保証されることはありません。ビジネスの成功の鍵は、長期的に安定した収入を目指し、コツコツと努力を積み重ねることにあります。

 

ルールと対応

ヤング・リヴィングは概要書面規則9-4によって、クロスリクルートを禁止しています。違反したときは、規則9-10によって会員資格の解約を含む処分が行われます。一方、系列移動をする会員は解約後、再登録までの期間として6ヶ月の無活動期間が必要となります。違反が発覚したときは元の系列に戻されますが、6ヶ月を過ぎた後に違反が発覚したときでも同様の処分がおこなわれます。また、無活動期間中に架空名義、配偶者名義、旧姓の名義、家族名義などによる登録は概要書面規則5-2によって禁止されています。違反が発覚したときは即時に会員資格が解約され、再登録は認められない場合があります。

 

最後に

クロスリクルートは組織を弱体化させる行為でためヤング・リヴィングは厳しく取り締まります。会員に甘い言葉をかけてクロスリクルートしてもバレないと思っても、ネットワーク・ビジネスでは必ず会社に通報が入ります。会社は実態調査を行い違反事実があれば適切な処分を行います。ヤング・リヴィングは系列移動してはならないということが理念であり、それでも移動したい会員には6か月無活動の制裁を科しています。会員はスポンサーがヤング・リヴィングのビジネスを紹介してくれた事実に感謝し、組織を安易に移動しないように心掛けてください。

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