効能効果エビデンスについての注意点、製品を紹介する際に薬機法で禁止されている事|Compliance(コンプライアンス)

【コンプラ知恵袋】

効能効果
エビデンスについての注意点

ヤング・リビング製品を紹介する際に、薬機法で禁止されている事柄があります。

「効能効果エビデンスの注意点」について具体的な例をあげながらお話しします。

ヤング・リビング製品は医薬品ではないため、病気予防や治療効果を説明したり、WEBサイト上で広告し製品を販売したりすることは薬機法で禁止されています。

一方、アロマセラピーが特定の病気の治療に効果があるとする研究がグローバルに発表されており、その情報を信じて自己責任で自分や家族の病気治療にエッセンシャルオイルを使用する方がおられます。

民間療法(補完医療のひとつ)には、エビデンスが少ないことが指摘されていますので注意が必要です。

今回は、具体的な例をあげながら「効能効果エビデンスの注意点」についてお話しします。

 

1.具体例:創傷にラベンダーオイルを使用したケース

子供が転んで膝に創傷を負ったため、母親がラベンダーオイルを患部に塗ったところ赤く爛れてしまいました。

好転反応と思い使用を続けたことで、悪化したため会社に相談の電話が入りました。

母親はラベンダーオイルが「創傷に効果があるとする研究の情報」を以前より知っていたので、自分の責任でラベンダーオイルを傷口に塗ったとのこと。

また、医師がステロイド系の薬で治療することに不信感があり、医師の診断を躊躇していたこともわかりました。

会社はラベンダーオイルの使用を即時中止して、医師の診察を受けるようにアドバイスしました。

 

【ラベンダーオイルの効能効果エビデンス】

ラベンダーオイルには抗菌作用があり、創傷に効果があるとする研究があります。

ただし、厚生労働省の調査によれば効果のエビデンスの程度は低く、より多くの研究が必要とされています。

安全性についてもアレルギー反応を起こす場合があるため注意が必要としています。

また、補完療法は医師と相談しながら行うことを勧めています。(eJIM:http://www.ejim.ncgg.go.jp/

上記の例は、医師の診断(通常医療)に頼らず、民間療法(補完療法)に頼ったケースです。エッセンシャルオイルを取り入れるには、治療の有効性と安全性を医師に相談しながら進めてゆくことが重要です。

エッセンシャルオイルの愛用者は、「アロマセラピーの治療効果の研究はエビデンスが完璧なもの」と受けとり、反論する情報を無視することがあります。

補完療法は通常医療と比べて効果のエビデンスがまだ低く、さらなる研究が必要とされることに留意し、自己判断での使用は避けてください。

 

2.薬機法違反にならないように

エッセンシャルオイルによる補完療法の研究や、治療効果の情報を第三者に伝えるとき薬機法違反に抵触しないよう慎重に行いましょう。

治療効果を謳って製品販売したり、病気治療中の人にエッセンシャルオイルによる補完医療を勧めたりしないでください。

また、会員が第三者にエッセンシャルオイルを使用して治療行為をするのは、医師法に違反することにも留意しましょう。

 

第三者に補完療法や治療効果の情報を伝えるときは以下を心がけてください。

  1. 顧客(一般消費者)に伝えるときは、使用方法のリスクの高さから慎重に説明する必要があります。治療効果のエビデンスが低いことや、安全性も担保されないことを伝え、使用の際は医師と相談する必要があると説明しましょう。
  2. グループ傘下の会員に、情報として伝えるときもリスクがあります。その情報を製品販売や会員登録を勧める際に利用しないよう、必ず伝えましょう。あくまで製品知識を高めるための情報に限定してください。
  3. WEBサイトを利用しての情報伝達には注意が必要です。情報は転送されることを前提に考えましょう。情報が広がれば広がるほど末端では補完療法の効能効果を説明して製品販売をするケースが増えてしまいます。効能効果の情報(研究、書籍など)を掲載しないでください。ブログやSNSをコミュニケーションに利用する時には、必ずプライバシー設定をしてください。

 

4.最後に

エッセンシャルオイルが、病気治療に効果があるとする研究や書籍が、グローバルに見られます。

しかし、その効果のエビデンスは低く、安全性も担保されているわけではありません。

会員はエッセンシャルオイルを使った病気治療の効能効果の情報を第三者に伝えるときは薬機法に抵触しないように慎重でなければなりません。

正しい知識と法律を守りながら、エッセンシャルオイルを使ったウェルビーイングを目指しましょう。