【コンプラ知恵袋】
会員の皆さまの多くは、ヤング・リビングのエッセンシャルオイルが気に入り、使っていただいている方が多いと思います。
それは、ご自身でエッセンシャルオイルを手に取り、実際にその良さを体験したことが大きいと思います。
ヤング・リビングは製品を自分で使ってみて、気に入った体験をお客様に伝えることから始まります。
しかし、お客様にエッセンシャルオイルの体験談を伝えるとき、病気の治療などの体験談は避けなければなりません。自分が体験した治療効果を、例えそれが事実であった場合でも お客様に伝えることがなぜよくないのでしょうか。
ここでいう科学的根拠とは、臨床試験のことを言います。
例えば、臨床試験では、エッセンシャルオイル使用群(治療群)とエッセンシャルオイルを使用しない群(対象群)に分け、バイアスのかからない条件のもとでエッセンシャルオイルの病気治療効果を測定します。
一方、会員の皆さまが体験した病気治療効果でも、このような臨床試験が行われていない場合、科学的な根拠はあると言えません。
しかし、ご自身で治療効果を感じられたことは事実であるとき、それをどのように解釈すればよいのでしょうか。
エッセンシャルオイルの効果によるものなのでしょうか。あるいは、身体の免疫力や体調、強い期待感(プラセボ効果)など他の要因に効果があった可能性もあります。
はっきり言えることは、体験談の病気治療効果が科学的根拠を示していないことです。
治療効果の根拠が定かでなくても、実際に効果を体験しているのでお客様に体験を伝えても問題ないのではないかという考えがあります。 しかし、それには2つ問題があります。
1つ目は、効果が定かでない体験談を伝えて製品を販売することに倫理上の問題があるということです。
医薬品や手術に懐疑的な患者が体験談の治療効果を妄信して医師の診察や投薬を拒否することで病状を悪化させることがあるからです。また、効果が定かでない製品を販売して利益を上げることを 『欺瞞的』 と反対する方もいます。
2つ目は法律上の問題です。消費者庁は、科学的根拠がない病気治療の体験談を販売目的に利用した場合、「未承認医薬品の販売」とみなします。
エッセンシャルオイル体験談の実例として以下のようなものがあります。ほとんどが代替治療や身体機能強化に効果があるとするものです。
・更年期障害を改善する
・ホルモンバランスを整える
・疲労が回復する
・腰痛が治る・改善する
・花粉症や風邪が治る
など
WEBサイトに治療効果の体験談を掲載した時、その伝達範囲は無限です。もし他の会員がコピー・ペーストして自分のサイトに掲載すると範囲はさらに拡大し、その情報のマネージメントは不可能になります。
ヤング・リビングは規則によって、公開環境下のWEBサイト上において、販売目的の製品情報を掲載することを禁止しています(概要書面:「ホームページ・ブログ・ソーシャルメディアの利用ガイドライン」より)。
ヤング・リビングは閲覧者を知人や会員に絞り、パスワード設定された環境下のWEBサイトに製品情報を掲載することを薦めています。
もし、病気治療の体験談を話すときは、以下のことを伝える必要があります。
1. 科学的な根拠がないこと
2. 誰もが同じ効果があると断言できないこと
3. 個人の体験談であること
4. 相手に体験を奨めないこと
5. 相手が病気の人でないこと
6. 相手の誤認を訂正するため、対面であること
7. 製品販売目的に体験談を利用しないこと
自分が体験した製品の良さをお客様に伝えることは、ヤング・リビングでは大切なことです。体験した製品の使用感であったり製品の満足感であったりを、お客様にお伝えください。
対面で製品を手に取ってもらい、製品の香りを試したり、使用したりしてもらうことは製品体験談をより効果的にします。
エッセンシャルオイルを使用して病気を治した経験をお持ちという方は、その効果に自信があるはずです。しかしながら、病気治療の体験談は倫理と法律の観点からその伝え方に注意を払う必要があります。
基本は製品販売目的に病気治療体験談を利用しないことです。
今後もルールを守りながら、ヤング・リビングの製品を必要とされている方に、ご自身の体験談や製品のよさをお伝えください。