【コンプラ知恵袋】医薬品的効能効果の表現とは -2019年9月|Compliance(コンプライアンス)

【コンプラ知恵袋】

医薬品的効能効果の表現とは

会員の皆様から薬機法に関する表現方法について質問を受けることがよくあります。
ヤング・リヴィングの化粧品や健康食品は医薬品でないため、癌が治るなどと病気の治療効果を言えないことを理解されているのですが、機能強化や体質改善という表現も医薬品的効能効果にあたることをご存じない方が少なからずおられます。今月は機能強化や体質改善について少し詳しくご説明します。

状態の変化

民医薬品には私たちの身体の病気状態を劇的に健康な状態に変化(病気治療)させたり、身体の弱い状態を将来に病気の状態に変化することを有効に防ぐ(病気予防)役割があります。すなわち、医薬品には身体に作用して状態を劇的に変化させる効果があります。 例えば、風邪をひいているときは熱・咳がでますが、風邪薬を飲むとによって健康な状態にたちまち戻ることができます。また、身体が弱く免疫力が低下している人が風邪が流行してるときに風邪をひかないようにあらかじめ薬を飲む(予防)ことも医薬品の働きです。
一方で、健康食品はその名の通り、健康な人が健康食品を食べることによって健康な状態を維持させる働きをします。すなわち、健康食品は体の変化に効果があるのでなく、健康状態を維持する働きをするのが目的です。化粧品も医薬品でないので皮膚の状態を変化させることが目的でなく、皮膚を清潔に美しく保つことが目的です(56項目の化粧品効能効果表現方法を参照)

医薬品的効能効果の表現

上記に述べられたように身体の状態変化を表現することは医薬品的効能効果を表現することになります。例えば、

免疫力アップ
免疫力と病気の関係は医学的に立証されています。免疫力アップは免疫力の低い状態を高い状態に変化させることになりますので医薬品の範疇に入ります。自然治癒力を高めるという表現も同じです。

花粉症の予防
花粉症は病気症状であり、アレルギー性や花粉に敏感な身体の状態の人が花粉が飛散する時期に花粉症の状態に陥らないために、飲んだり付けたりすることは病気予防にあたり医薬品の範疇になります。

内臓機能の強化
身体の一部である内臓機能の低下は慢性疲労症候群や腎臓透析など消化器及び循環器系の病気の原因になること医学的に立証されています。内臓機能が弱い身体の状態を強い状態に変化させることは医薬品の範疇に入ります。

同様の医薬品的効能効果の表現
上記以外に
疲労回復
体力増強
精力回復
老化防止
新陳代謝を高める
血液を浄化する
細胞活性化

なども、医薬品効能効果の表現になり健康食品や化粧品は表現できません。

最後に

ヤング・リヴィングの製品が初めての消費者にとって製品の品質や効能に関心が高いこ とは当たり前ですので、過度の期待を抱かせるような表現は避ける必要があります。 製品購入の動機は各自で異なると思いますが、品質を誤解して購入しないように正しく 説明していただきたいと思います。