【コンプラ知恵袋】
ヤング・リヴィングのビジネスは連鎖販売取引であり、ネットワークビジネスと呼ばれることもあります。連鎖販売取引は製品情報は伝言ゲームのように上位会員から下位会員に伝わるシステムあり、正しいことも間違ったことも同じように伝播してゆきます。特に、消費者に興味をそそらせる情報は販売や勧誘につながるため、伝わる速度が早く範囲は拡大する傾向にあります。
一方、ヤング・リヴィング・ジャパン・インクは日本においてビジネスを展開するにあたり、法律遵守を宣言しています。会員の皆さまは製品を紹介し、勧誘する際には、正しい製品説明をすることが義務であり、適用される法律、例えば薬機法、特商法、景品表示法に違反しないことが求められます。
例えば、医薬品でないのに病気治療に効果があるように製品説明した場合、薬機法では「未承認医薬品の販売」とみなされ販売が禁止されています。特商法では「誇大広告」もしくは「不実の告知」とみなされ禁止行為にあたります。また、景品表示法では消費者にあたかも製品が優良のように誤認させる行為、「優良誤認」とみなされ禁止されています。
他方、法律には禁止される表現方法は記載されていますが、推奨される表現方法は多く記載されていませんので、会員の皆さまは両方の知識が必要となります。ヤング・リヴィングの正しい製品知識を得る方法は、会社が公表する資料やセミナー等から情報をとること、また、会員の口コミやブログ、SNSなどから伝わる情報は正しくないことがあるため必ず会社に事前に確認をとってから利用することです。
次に、製品説明について、いくつか質問します。
A:ブログに掲載された治療効果の体験談を見せて紹介する
B:TVや新聞で話題になった病気予防効果の記事を見せて紹介する
C:ゲリー・ヤング著「エッセンシャルオイル」の治療効果を紹介する
D:オイルには「花粉症」予防効果があるとブログ上に書かれていたので会社に確認した
答えはDです。
会員の口コミやブログの情報は会社に確認してから伝えることが正しいです。
Aの体験談は個人の感想であり、治療効果に科学的根拠がなく、医薬品的表現のおそれがあります。
Bの病気治療効果のメディア情報を紹介すると医薬品的な表現となります。
Cの「著書」に書かれる治療効果を紹介すると医薬品的表現になります。
A:高品質なので飲用が可能です
B:欧州では治療に使用されるなど、「セラピー等級」のオイルです
C:肌に直接塗布できるオイルです
D:パッチテストをしてから使用する
答えはDです。
エッセンシャルオイルは人によって、かぶれることがありますので、使用する前には必ずパッチテストをしてからご使用願います。また、原液塗布よりもV6キャリヤーオイルを塗った上に使用することを薦めています。
Aは、食品添加物のオイルは食品に数滴添加して使用するものであり、「飲用」は食品に相当します。食品衛生法上、食品添加物と食品は区別する必要があります。
Bは、海外で治療薬として認められていても厚生労働省が承認しないものは「未承認医薬品」とみなされ、販売が禁止です。「セラピー等級」は治療効果を想像させるので表現しないことです。
Cは、化粧品扱いのオイルは肌に塗布できますが、人によって、かぶれることがありますのでDのように必ずパッチテストして、キャリヤーオイルの上から塗布することを薦める必要があります。
A:肌に塗布することによって免疫力が向上する
B:肌に塗布することによって老廃物や疲労物質が排出される(デトックス効果)
C:肌に塗布することによってダイエット効果が期待できます。
D:肌にぶつぶつが出るのは好転反応なので継続して使用するのが良い
答えはゼロ。すべて間違いです。
Aの免疫力向上は医薬品的な効能効果となります。
Bのデトックス効果には科学的根拠がありません。
Cは、オイル塗布によるダイエット効果はありません。
Dは、好転反応には科学的根拠がなく、ぶつぶつが出た時は即時使用を中止し、医師の診断を受けることが必要です。
A:骨格が調整されます
B:抗酸化作用があるので癌の予防に効果があります
C:腰痛の予防に効きます
D:免疫力がアップします
答えはすべて。
Aは、骨格が調整されるのは整形治療の分野です。
Bは、ニンシアレッドに抗酸化作用は謳えず、癌は病名であり病気予防は医薬品的表現です。
Cは、腰痛は病名であり、腰痛予防は医薬品的表現です。
Dは、免疫力アップは「身体の機能増強」に相当し医薬品的表現です。
A:ヤング・リヴィングのエッセンシャルオイルは植物由来です
B:オイルの波動と内臓の波動が共鳴することで臓器などが強くなる
C:分娩時にオイルを使用すると出産が楽になります
D:厚生労働省が認可した化粧品です
答えはAです。
Aは、ヤング・リヴィングのエッセンシャルオイルは自社及び提携農場で栽培された植物由来です。
Bは、波動による効果に科学的根拠はありません。
Cは、体験談であり、科学的根拠はありません。
Dは、化粧品は「化粧品基準」を遵守して成分を配合し、製品の安全性を企業が責任をとることを条件に厚生労働省に申請するだけで販売許可が受けられます。厚生労働省が品質を認可する化粧品ではありません。